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春は出会いの季節です。
出会うからには別れもあって、別れがあるからこそ出会いがあるのです。
電車に揺られて、まだ緑の薄い山を遠くに見ながら、僕は彼女のことを思っているのです。
一つ年上の彼女は、今年、この街を出て行きました。
遠くの街で、この春から働くのだそうです。
田舎者の僕は、都会に憧れる彼女の気持ちはよくわからなかったけれど、
都会の子みたいに着飾るのに、やっぱり田舎者なところがある彼女が好きで、
告白しようかどうしようか悩んでいたけれど、
彼女はこの線路に乗って遠くの街へ行ってしまったから、
結局僕の恋は終わってしまったのです。
「初恋よさようなら、失恋よこんにちは、ってか」
息で白く曇った窓ガラスを見ながら、僕はため息を吐いたのでした。
最終更新日 2005/05/05
一 言 恋するって難しいもんだね。
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