梅羊羹

01.ぽかぽか陽気

 

分厚いカーテンを開けて、よどんだ空気を追い出そう。
冬が去って五日と少し。今年も白いカーディガンを羽織って、一回転。
ふわりと広がった裾がお気に入りで、気持ちは空気のように軽くなる。
今日は遠くへお散歩しましょう。
平日だけど、休日。お勤めの無い一日は清々しい。
ちょっとお洒落に決めましょう。
冬には使えなかった緑のアイシャドウを塗って、頬紅は少し赤めで。
軽快な足取りで歩き出す私、すれ違う小父さんにご挨拶。
勿論、叔父さんを連れてる犬にもご挨拶。
小太りの叔父さんにお付き合いするなんて、犬も全く楽じゃなさそうね。
あら、つくしさんこんにちは。
梅も散り散り、暖かな日差しの下、貴方ももうすぐ緑になるのね。
遠くへ行きましょう。
スキップして道路を渡りましょう。
高く跳ね上げられた私は、ほら空に上って遠く遠く飛んでいく。



最終更新日 2005/05/05
一    言 現実の中で壊れた女は笑いながら死ぬ。