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神の国を願うならば、その代償として、もっとも美しい竜人の乙女を差し出すこと。
そんなお告げがあったかどうか真偽の程は確かではないのだが、今更どうでも良かった。
彼女にとって重要なのは、迫り来る20の誕生日に、この国に生きる全てのものに祝福されながら「死ぬ」という事実だった。
小さい頃から沢山の生き物が彼女にかし付き、親でさえ、彼女を崇めるような態度だった。その上、大抵の我侭は通ったし、かなりの贅沢もした。
少女時代、それはごく当然のことで、理由など考えもせずに享受していた。
だが、その代償はとても大きいのだと、彼女は知ってしまった。
神の与えたもうた楽園、誰もが裕福に暮らし、戦禍に怯えることのない国エルディア。その美しい国土を守るために、神へと捧げられる生贄が、自身であることを。
「シャラ・レイヴィス様、本日はどちらへ行かれますか?」
白い高級車の後部座席に向かって、時代錯誤のお仕着せを着た運転手が尋ねてくる。
「街の南に新しく美味しいケーキ屋さんができたでしょ? そこへ行って頂戴」
「かしこまりました」
運転手はにこりと笑って、車を走らせた。
窓外を過ぎ去る景色を見るようにして、シャラは窓に映った自身の姿をなんとなく眺める。
窓に映った竜人の娘は、陶磁器のように白く透き通った肌に、細く引き伸ばした銀細工でもあるかのような美しい髪を蓄え、憂いに満ちた赤い瞳を瞬きさせている。その額より少し上から伸びた黒い対の角にシャラはそっと触れてみる。
すると、窓に映った娘はシャラの手に消え、代わりに手を振られているのだと思ったのだろう、外を歩いていた何人かが微笑んで手を振るのが見えた。
端麗な美貌だからこそ、多少憂いに満ちている方が逆に綺麗に見えるのだと、シャラ自身も自覚していたが、自画自賛しても気分は一向によくはならない。
暫くすると、車が止まり、運転手がシャラの乗る後部座席の扉を開いた。
シャラは優雅に降り立つと、目の前のケーキ屋を見る。落ち着いた感じの店というよりは、小洒落た愛らしい感じの店で、少し気持ちが高ぶる。
「では、駐車場で待機しておりますので、お食事が済みましたらお呼び下さい」
運転手は恭しく礼をして、シャラが店に入るのを見届けた後、その場を辞したのだった。
板チョコレートを模した扉を開けると、凛とした鈴の音が店内に響き渡る。
見回すと、客は一人もなく、本当にここでよかったのだろうかとシャラは不安になる。
だが、内装は逆に気に入った。
落ち着いたピンクと白を基調とした壁紙と、綿雲の浮かぶ空を描いた天井はとても可愛らしいし、天井から吊り下げられた花を模ったランプも可愛い。
真っ白なレースのかけられた四角いテーブルは、お洒落な湾曲をした四本足の木製で、椅子も似た作りの足をしている。
店の奥まったところを見ると、美味しそうなケーキが並べられたショーケースと、それに続くレジカウンターが見える。
ふと、レジカウンターのところでシャラは視線を止めた。
見ると、茶色い巻き髪をした人間の少女が、満面の笑みで手を振っている。歳は5、6歳という按配で、店員にしては若すぎるが、もしかしたら店員なのかもしれない。
何せ、その服装ときたら、白を基調としているのだが、レースや羽をふんだんに使い、真珠をあちらこちらに付けた可愛らしいメイドさん調なのである。
「いらっしゃいませ」
優艶な声に驚いて、シャラは声の主を探した。
見ると、ギャルゾン姿の赤毛の人間が、店の奥から出てくるところだった。歳若く、なかなかお目にかかれないタイプの優艶な美女顔なのだが、服装や声音から、女と断定し難い若者だ。
「さぁ、お好きなお席をどうぞ」
そう微笑まれたので、シャラは一瞬忘れかけそうになった自分の美貌と自尊心を取り戻し、嫌味にならない程度に胸を張って、ショーケースの見える席の前に立つ。
だが、銀のトレーに茶を一式載せてやってきた若者は、茶を置くだけで、シャラの椅子をひこうともしない。
「あたしはシャラ・レイヴィスよ。客に対する態度がなっていないのじゃないかしら?」
少しきつめに言うと、若者はトレーを小脇に抱えて微笑む。
「これは失礼。生憎と、私どもの店では本格的なマナーよりも、店員との会話を楽しむことを良しとしていますので」
言って踵を返した若者に腹が立ち、どうしてくれようかと考えていると、先ほどの少女がトトトッとやってきて椅子を引く。
「お姉ちゃんどーぞ」
可愛らしく微笑まれたので、シャラは仕方ないと言わんばかりに息を吐いて席についた。
「あの店員は礼儀がなってないけど、あなたは礼儀があるのね。小さいのに関心だわ」
「えへへ。シグレってゆうのぉ」
嬉しそうに微笑んだシグレは、テーブルに並んだ四つの席のうち、シャラと向かい合う席につく。
「あのね、今日はお姉ちゃんの貸切だから、シグレとパパがお相手するんだぁ」
シャラは僅かに驚いたが、確かに先ほどの若者も「店員との会話を楽しむ」とかなんとか言っていた。情報誌ではそこまで載っていなかったが、確かにこれだけ可愛い店員とお喋りできるとなれば、ロリータ好きにはたまらないだろう。
貸切なのは、どうせ気のきく使用人達の誰かが、この店に行くと聞いて貸切になるよう先に連絡していてくれたに違いない。良くある話だ。
問題は、パパというのが誰であるかだ。
年齢や外見からして、先ほどの若者ではないだろうと思ったが、この少女にあの若者以外の父親がいるのかと思うと、シャラはなんだか違うような気がした。
全ての種類のケーキを三切れずつ乗せた大皿や小皿なんかを乗せたトレーを持って若者がやってきて、テーブルの上に手際よく置いて行く。
小分けにするための皿とフォークを三セット用意すると、素早く茶に取り掛かる。
「本日は、落ち着いた香りと甘みが特徴の、メイクイファー茶にしてみました」
茶を席に分けた若者は、トレーをショーケースの上に置くと、シグレの隣、シャラの斜め右の席へと座った。
「先ほどは失礼しました。改めて自己紹介いたします。私はここの店主を務めておりますヴェルシーファと申します」
そう言って微笑んだヴェルシーファの隣で、シグレが手を上げる。
「シグレでぇ〜す! ママはここにはいないけど、パパと二人でお店してるのぉ」
「だからパパと呼ぶな」
甘ったるい喋り口に、厳しい口調で店主が怒る。
なんというか、派手な親子だなと思いつつ、こんな夫と子どもを持つ婦人を見て見たいと思った。
「ところで早速、何かお話ししましょう。何の話が良いでしょうかね」
「別に」
シャラは取り分けたケーキにフォークを立てながら呟く。
ヴェルシーファの態度が気に食わないというのもあったが、話したいことなど何一つなかった。
今の彼女の頭にある話題は唯一つ。20歳の誕生日に殺されるということだけだ。そんな辛いことを話題にしたくはなかった。
「じゃあ、シグレがお話ししてあげるぅー」
口の周りにチョコをべっとりとつけたシグレが、ナイフとフォークを持ったまま歌い出した。
「 遥か遠くに見える大地
荒廃続くエクサイド
感情を無くした男が一人
育った家を戦禍で失い
愛した娘は砲撃の露に
過去に贈る涙だけを残し
感情を無くしたその男
憂いてくれたのは
失った家で共に暮らした
血の繋がらない兄その人
生きろという言葉に励まされ
時間をかけて感情を
取り戻しはじめたその矢先
慕った兄は強盗の凶弾に倒れ
男はとうとう涙さえ失った
感情もなく兄との約束を守って
今だ死ねずに一人生きる 」
悲しげな旋律は、魂が凍えるほどの美しさと精密さで、歌詞そのものの辛さを暗く脚色する。
見栄えの甘ったるさからは想像もできない歌声に、シャラは戦慄しつつも妙に惹かれるものを感じた。
まるで、伝承に聞く、嵐を呼ぶ怪鳥の歌声のようだ、と。
「次はお姉ちゃんの番だよぉー」
満面の笑みで言われたシャラは、その言葉に促されるように口を開いた。
「知っているとは思うけど、あたしの名前はシャラ・レイヴィス。このエルディアが幸福であるために神へと捧げられる娘よ」
シャラには物語の才能も、歌の才能も人並みにしかなかったので、普通に話し始めた。
「神はその昔、この世で最も美しいと言われる黒い角を持った竜人の娘を生贄として受けとり、この楽園を築いた。それ以来、時折生まれる黒い角を持った竜人の娘は、二十歳の誕生日にその身を神へと捧げることになったわ」
言いながら、ふと視線に入ってきた竜の置物を見る。
白い大理石で出来た竜は、虚空を見上げ、何かを請うような顔をしている。
「あぁ、神様、御慈悲を」
竜を見ながら、シャラはそう呟いて、涙を零した。
「争いもなく、みんなが裕福な楽園を守るために、あたしは自由で贅沢な暮らしをしてきた。だけど、本当に神様なんているのかは誰も知らない。神様を見たっていう人や、神様の声を聞いたって人はいるけど、あたしには咳払いの一つも聞こえなかったわ」
幸福な笑みで、シャラが望んで身を捧げるだろうと信じきった周囲の者に言えなかった心のうちを吐き出すと、もう止まらなかった。
シャラは更に早口で言葉を吐き出して行く。
「生贄の儀式には神風が吹くというけれど、それだって普段は誰もいかない国の東の果ての砂漠地帯でのことよ。それが自然現象じゃないと誰が言えるの? 魔導師達も、科学者達も言いきれないと言ってたわ。それでも皆、神の加護を望んで生贄を差し出すと。荒野に血を流した娘達は、その場に亡骸を放り出されるから、乾いた大地に帰ることもできなければ、何かの動物が食らうこともない。赤い大地に骨だけが取り残されるのよ!」
惨めな話だ。
瀟洒な邸宅を与えられ、その美貌に見合った優雅な生活を送り、二十歳の誕生日に荒野へと野ざらしにされるのだから。
「生贄が豊かな暮らしをできるのも、自分達の幸せのために誰かを犠牲にすることへの穴埋めであって、自分達の罪悪感を薄めるためのものでしかないのよ! 結局、殺されるために生かされるあたしのことなんて、誰もわかってはくれないの! そうして、勝手に崇め奉って、あたしはいつも一人ぼっちなんだわ!」
実際、召使のように恭しい態度をとるものは多いが、気軽に話したり、時には恋の悩みを言い合ったりするような友人を、シャラはいままで持ったことがない。
誰もが、シャラの頭に生えた稀有な黒い角を見ると、改まってしまうのだ。普通の竜人は白い角だから、特に目立つのである。
それに、シャラは翼を持っていた。翼があるというだけでも人目を引くのだが、何せ神様は翼のある生贄を特に好いていると、聖書が歌うのである。
何よりも、歴代の生贄の中でも最高の美貌を持つとされるシャラは、地上に降りた女神か何かのように崇められ、心のうちを話せる相手は得られなかった。
「恋も知らない、友情も知らない、親の情だってわからない、そんな可哀想な生贄を生み出しておいて、その生贄が二十歳になれば殺すのよ! 身勝手にも程があるわ!!」
叫んだシャラは、大声で泣き出した。
今までその事実を認めて来なかっただけに、余計泣いた。認めれば、死が一日一日と近づいてくることに、気が狂いそうだったからだ。
しかし、目の前には無礼かつ妙に馴れ馴れしい、今までの人生では出会ったことのない親子がいて、彼等は静かにシャラの話を聞いてくれた。
泣きついても、こんなに不幸な娘に同情して、きっと許してくれるだろう。
「義務によって生きることと、望まれて殺されることも、どちらも実に不幸ですね。でも、心無く生きられればきっと長すぎる生も辛くはないでしょうし、死んで苦しみから解放されるならきっとそれは幸福でしょうね」
呟いたヴェルシーファを睨み付けたシャラは、愕然とした。
寂しげな瞳の奥に、はっきりと憎しみを抱いたヴェルシーファの顔がそこにはあった。
一瞬言葉に詰まったが、しかしシャラは生きたかった。生きて、色々なことをしたかった。
「で、でも、死んだらそれで終わりじゃない! もう美味しいケーキも食べられないし、素敵なお友達を作ることも、かっこいい彼氏を作ることだってできないわ!!」
反論すると、ヴェルシーファは口の中で何か呟いた後、ゆっくりと表情を変える。それは、憐れみに近い微笑みだった。
「そうですね。確かに、出会えない悲しみはあるかもしれませんね。出会ってもろくなことにならない場合も多々ありますが」
そう言ってお茶を飲んだヴェルシーファが突然立ち上がる。
「すみません、お客様の手前でなんなのですが、少し感情が押さえられそうにないので、席を離れます」
一度、静かに礼をすると、背中に怒りを感じさせる足取りで、ヴェルシーファは店の奥へと入っていってしまった。
シャラは後味の悪さを感じて、膨れ面でお茶を啜った。
「ねぇ、お姉ちゃん。そんなに野ざらしにされたくないならここにいなよぉ」
突然、そう言われてシャラは驚いた。
「だって、あたしが死ななかったら神様は怒るかもしれないのよ!?」
「良いじゃん。お姉ちゃんは死ななくてすむんだよぉ。それに、争いや貧しさのない国なんて、本当はどこにもないんだから」
憂いに満ちた瞳は、気楽な少女のものというより、この世の全ての悲しみを見てきたかのようで、胸のうちを切なくさせた。
「それでも……」
「大丈夫。このお店にはそう簡単に誰もやってこられないもの。お姉ちゃん一人ぐらいかくまっても問題ないよ」
甘さのない、はっきりとした声に、シャラは考える。
確かに、信じられてきたことが、後の世で迷信だと証明されることは多い。
今こそ、今まで殺されてきた娘達の代わりに、そしてこれから殺されるかもしれない娘たちの為に、シャラが生贄の約束を試すのは良いかもしれない。
もしも迷信なら、シャラと将来生まれる黒い角の娘達は助かるし、もしも真実ならば、今まで娘達の命で保っていた国が壊れるだけで、それは自業自得だろう。
そうだ。
生きている間に自由な選択はするべきである。死んだその先に何があるのか、シャラには想像がつかないのだから。
聖書通りならば、死んだら顔も知らぬ神に愛されるそうだが、寵愛する娘達の一人として愛されるのだから、一心に愛を受けるわけでもないのだろう。
それは、誰からも愛されて崇められることに慣れたシャラの心を踏みにじり、自尊心を粉々にしてくれるに違いない。
死ぬのも、そんな死後も御免被りたかった。
「ねぇ、お姉ちゃん。ここにいなよ」
いつの間にか席を立ち、隣に立って、シャラを見上げて小首を傾げて笑う。
その瞳に促されるように、シャラは頷いた。
「くす、頷いたよね?」
尋ねてきた声は、今まで聴いた少女の声の中でも、もっとも背筋が凍る声だった。
急に握られた手の冷たさは、心臓を言い知れない恐怖で冷やす。
シャラが驚いてその手を払いのけようとした瞬間、目の前の少女の体が膨れ上がり、少女の首を持った巨大な鳥となった。
シャラは悲鳴を上げて逃げ出そうとしたが、その巨大な足に捕らえられ身動きできない。
「いただきま〜すぅ♪」
シグレの顔がニヤリと笑って、大きく口を開けた。
白い服を赤く汚したシグレを見つけて、店の奥から出てきたヴェルシーファが溜息を吐く。
シグレはお腹を押さえて、苦しそうに泣いていた。
「だから、ちゃんと"腹"の調整をしろと言ってるんだ」
言いながら、ヴェルシーファは床に転がって泣き喚くシグレの腹にそっと触れる。
触れた瞬間、シグレは痛みに反り返ったが、次の瞬間にはむくりと起き上がった。
「痛かったよぉぉぉっ!!」
泣きながら抱きつくシグレを、ヴェルシーファは苦笑しながら抱きしめる。
「全く、お前は手が焼けるな」
暫く抱いていると、シグレはやっと落ち着きを取り戻したようで、白い服の袖で顔を拭った。
「ところでお前、女は引き止めるのに、何故男は引き止めない?」
ヴェルシーファが微笑みながら、シグレを立たせると、その顔をハンカチで拭う。
「だって、お姉ちゃんの方がおいしいし、お兄ちゃんは見て楽しむものなんでしょ?」
「……も、もしや男好き」
当たり前という顔で言ったシグレに、ヴェルシーファは一瞬言葉を無くしてしまった。
「パパと同じぃ」
「なんでそうなる? それと、パパとは呼ぶな」
指摘されて、ヴェルシーファは軽く怒り、シグレの顔を拭く手に力を入れる。
「うにゃぁ〜。だって、ママ以外のだれかを、3回も好きになったんでしょ?」
「ぐっ、な、何故それを知ってる!?」
すると、顔を拭われてすっかり綺麗になったシグレは、誇らしそうに胸を反った。
「ママからのお手紙に書いてあったのぉー」
「…………」
ヴェルシーファは口を真一文字に結び、不機嫌な顔になる。
「いつから文通なんてしてた?」
「利麻おにいちゃんのあとから。ママはパパのこと好きだから、パパを食べちゃダメってお手紙にいつも書いてあるの」
「……あいつ、私には一度も連絡を寄越したことない癖に」
あらぬ方向を向きながら、無意識に親指をかじるヴェルシーファ。
「もしかして、本当はパパもママのこと好きなの?」
その様子を見ながら、満面の笑みで指摘するシグレを、ヴェルシーファはギロリと睨んで早口に捲くし立てる。
「そんなわけないだろう? 彼女に会ったことはまだ3回しかないが、その度に、その触手で私という意識の表層から深遠までを掻き回し、抉り、貫いた存在を誰が愛せると? お前と竜を産んだ交わりさえ、彼女が強引に……」
「じゃあ、どうしてお顔が赤いの?」
怒り任せに吐き続ける言葉を遮ったシグレの言葉に、ヴェルシーファは更に顔を赤くして立ち上がる。
「煩いっ! 今日はもう寝るぞ!」
言いながらズンズンと店の奥へ進むヴェルシーファの足音にあわせて、店内の照明から灯りが消えて行く。
「まってまって、ごめんなさい!」
シグレは半泣きになりながら、その後を追った。背後では、暗くなった店が輪郭を失いつつあった。
名前:シャラ・レイヴィス
読みがな:同上
年齢:十九歳
外見年齢:同上
性別:女
種族:竜人
世界観:神の楽園の国『エルディア』。様々な種族が共存し、誰もが生活に何の不自由もなく裕福に暮らせ、
戦争もない楽園のような国。だがその代わり、百年に一度生まれてくる、
角の黒い(普通は白い)一人の竜人を生け贄として、その国の「神様」に捧げることになっており、
それによって国の安泰が保たれていると信じられている。彼女は生まれた時から既に角が黒く、生け贄として選ばれた。
生け贄の儀式が行われるのは生け贄となる竜人が二十歳の誕生日を迎えたその日。
なぜ黒い角の竜人かというと、黒い角の竜人は他の者より美しい容姿(特に翼)を持ち、
神様が気に入ってくれるだろうと考えられたから。
職業:生け贄である代わりに国からかなりの優遇を受け、大きな屋敷に住み、無職でも普通に食べていける。
飲食店:喫茶店「HOLE」。レトロな感じの店。
性格:不条理な運命に気が狂ってしまわぬように、自分の感情を最低限まで抑圧している。一人称は「私」
不幸要素:生け贄である自分の運命を良く理解し、ほとんど生き続ける希望を諦めかけていながらも、
この楽園のような国に未練も残る。
備考:白い肌に銀の髪。赤い瞳。
第一印象:大理石でできた竜の像。目は虚空をただひたすら見つめている。
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キャラクター提供元 : 光淋 様
最終更新日 2005/05/13
感 想 国の終わりをこの次の回で書いているわけですが、 友人からもうちょっと考えた方が良いと言われました。 似たような不幸に合われた方には本当に申し訳ないです。
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