|
世界が二つに分かれて二桁ほど年数を重ねた頃だった。
「なんだか、気味が悪い……」
プレッツリヒは先刻より響く何かが焼け爛れるような音に脅えていた。
「おかしいな」
体の芯から震えている。
ここは居心地が悪い。
とにかく逃げなければ。
本能がそう語っているが、何が起きるのか全く解らない。
世界を見渡すことのできる彼の目には、いつもと変わらない"世界"があるだけだ。
「何が……」
しかしその先を紡ぐことはできなかった。
唐突に世界は滅んだのだった。
最終更新日 2007/01/13
感 想 ニシトー以外のこの世界の住人は誰も助かりませんでした。 世界が壊れた理由はこの世界とは関係ありません。 人のせいでも竜のせいでもないのでした。 めでたし。めでたし。
|